海上の森(瀬戸市海上町)にある古民家が、時代の流れの中で姿を消そうとしております。 この民家は、大正7年に瀬戸市赤津町から海上に移築されたもので、町家型式と農家型式が複合し、軒を高くして軒廻りの使い勝手をよくした、赤津型ともいえる特色ある建築様式を備えております。現在、この様式の民家は瀬戸市内ではほとんど見られず、価値のある貴重な建物と考えられます。また、海上の里の営みを刻み、人々とともに暮らしてきた里山の歴史を伝える生き証人でもあります。 こうした建物を移築再生することは、山里のくらしを理解するとともに、失われつつある里山文化を保全することにより、維持可能な環境をどう築いていくかの学びの場でもあります。このような考え方を基本に

このプロジェクトは、瀬戸市海上の森に85年以上も息づいてきた

「古民家」を市民活動により再生復元しようとするものです。



2003年5月〜2004年3月

プログラム プログラムの内容
@ 古民家調査 家屋の成り立ち、構造、材料、建築様式などを調査。
A 里山・古民家セミナー 里山・古民家を理解し保存の意義を確認するセミナーを開催
B 古民家の解体 会員・ボランティアの協力を得て解体作業を実施。
C 資料の整備・まとめ 部材の使用位置や建て込みかたなど復元が可能となるよう資料を総合的に整理。
D 古民家の部材等展示保管施設の設置設置 部材や模型など、古民家や里山のくらしを理解する展示物を作成し、展示すると共に、保管するための施設を設置する


2004年4月〜2005年3月

この古民家の移築復元と管理活用